心身一元論 ~ココロとカラダはひとつ~

東洋医学では、心と身体はひとつのものと考えられています。多くの方がより生きやすくなる発信をしていきます。

子供に学習塾は必要か?プロの講師が語る学習塾の落とし穴

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最近学習塾がとても多い。

それは教育業界の参入障壁が低いという理由も挙げられるだろうが、なによりも需要があるからだろう。

 

オンライン、オフライン問わず、かなりの数の学習塾が存在する。自立学習をうたう塾が増えた。最近は参考書学習というのも流行っている。また、学習サポートのための教材を自社で作ったアプリケーションなどでサービスの提供を行っている。

 

そもそも1人の講師が教壇に立って、大人数相手に授業をするというスタイルがあまりにも効率が悪いということに気が付いたのだろう。いや、もちろんその授業スタイルの方が伸びやすい科目も人によってはある。数学、化学、物理などの考え方を養うような科目は、先生の解き方を身に付けることで、スムーズに問題が解けるようになるという理由だ。

 

それはそうなのだが、それらも参考書に詰め込むことができれば、完全に参考書学習に移行できると考えていた。

 

だが、そうはならない。

 

なぜならば、生徒が授業を受ける理由の最大の理由は、効率よく勉強ができるようになりたいからだ。とっておきの解法を手に入れるのに、労力を割かずに済むのだ。勉強のハードルを下げるという意味でも、個別指導、集団授業に問わず、塾の授業を受ける、申し込むという学生は、少なくない。それは紛れもなく、親の子に対する不安からでもある。

 

子供が一人で勉強ができる、参考書を使って自分で勉強し、大学に合格すると本当に信じていれば、塾などには行かせない。子供が塾に行くことを望めば、通塾を検討する可能性は大いにあるが。

 

親は自分の子供に良い教育をさせてあげたい、有名な大学に行って、大企業に勤めてほしい、大企業でなくても安定した職を手にしてほしい、と願う。

 

また、自分の子供にそうなってほしいのは、紛れもなく、自分のためでもある。世間体から見られても、恥ずかしくないよう生きてほしいのだ。自分の子が30代ニートなのか、30代でメガバンクの中間管理職であるのかはどちらにとって、自分の子供だと言いやすいかは、明白である。

 

話を戻すが、学習塾の個別指導というのは、アルバイトに大学生を採用している。そして自らが学んできたことを、生徒に伝えるのだ。

 

大学生は大学受験を体験し、大学生になる。これは誰もが知っていることだが、大学生は自分のために勉強してきた。大学生の講師に週1の授業で、月に何万円も払うのはいかがなものかと私は思う。

 

勉強する環境、勉強できる環境を整えることは、子供を学習塾に通わせることではないと思う。子供のことを信じて疑わず、子供がしたいことを批判したり、反対したり、可能性をつぶすことをしないことがまずは親の務めだと思う。

 

それだけでも、子供の勉強ができる環境を整えたと言っても過言ではない。

 

子供が勉強するかどうかは、家の環境、学校の環境、本人の性格、本人が触れている情報でかなり左右される。

 

学習塾に通うメリット

 

  • 強制的に勉強する時間が生まれる
  • 勉強するハードルが下がる。良い指導が受けれる(という可能性がある)。
  • 親が安心する
  • 生で教えてもらうため、参考書より実際にできるようになりやすい

 

学習塾に通うデメリット

 

  • 勉強したくないのに、勉強しなければならない
  • 経済的な負担が発生する
  • 授業でやることは、どこにでも存在する情報
  • 先生に気を使う
  • 塾に行くまでの労力がいる
  • 同じ値段でも、人によってサービスの質が違う

 

他にもいろいろあるだろうが、学校の成績を得るためには、学習塾に通う、通わないに問わず、必ず自分で学習する時間が必要になってくる。

 

そうなったときに、まず考えるべきことは、自習室の利用をするかだ。自習室を使いたいというならば、一理あるとは思うが、世には図書館や喫茶店、マックなど、勉強できるところはごろごろ存在する。

 

さらに、今はとてもリーズナブルな金額でプロの授業を受けれるサービスも存在している。添削を受けたい場合は、小論文、英作文などの添削をお願いできるサイトも存在する。

 

しかし、小論文、英作文というのは、添削以前に、知らなければならないルールが存在し、それらをマスターできる高校生はなかなかいない。

論理的に文章を書く、人にわかりやすいように文章を書く、英語の文法的に知らなければならないことがある、などなど前提知識はたくさんある。

 

また、参考書に書いてあるアドバイスで、無駄に添削を受けるよりも、質の高い時間を過ごすことができたりしてしまう。

 

 

私自身、宅浪で大学受験に合格した。勉強法などは関正生先生の英語の勉強法の書籍を読んでそのまま実行したり、武田塾の「逆転合格.com」で、やるべき参考書もそのままやった。

 

結果、塾に通う友人よりも成績が爆上がりした。質の高い時間を過ごすことができたのだ。なによりも、本人のやる気がかなりのカギを握っているのではあるのだが。

 

成績が上がらないという受験生の大抵は、勉強に時間を費やしていないことに尽きる。

 

地頭×効率×時間×集中力

 

まさにこれが勉強ができるようになる掛け算である。

 

地頭は残酷なことに勉強には関係ある。だが、物覚えが早いとか、文字を読むのが早い、勉強の仕方がわかっているなどであって、それだけが入試日の出来を左右するなんてことはない。

 

効率面は、どうやって勉強するかを知っていることがカギを握る。たとえば英語の音読の仕方であったり、数学の解法の暗記であったり、現代文の読解力の上げ方だったり、ペンを使わないなど、これも勉強法の勉強をすることで、身に付く。

 

集中力は、人間60~90分が限界なので、キッチンタイマーで測ったりすればいい。その時間のあとは15分くらい休む、瞑想、散歩などして、それを1セットにしてやっていけば、集中力は最高な状態で、持続したまま勉強できる。

 

問題は時間だ。

いや、時間というより、反復量だ。

 

できない受験生は反復量が足りないことが、かなりある。量が足りないのだ。何度も何度も繰り返すことをしない。一回知った程度で、甘んじるな。何度も何度も繰り返す。

 

7回は繰り返す。もちろんできることを7回もやってもなにも変わらないので、できないことを7回繰り返す。そうすれば、必ずできるようになる。

 

もちろん他の問題で、その知識が本当に理解できているかを、試す必要はもちろんあるが、できない受験生は、反復を知らない。

 

英単語も1秒以内で意味を言えない。だから英文を読むのが遅い。1秒以内で意味を言えるよう、何度も繰り返す。そのくらいやることで、やっと身に付いたといえる。単語帳を何冊もやるのは愚の骨頂なのだ。

 

そして同じように、問題集を何冊も買うのも、愚の骨頂なのだ。1教科1冊のつもりで、何度も反復をすることだ。

 

 

これらをすべて、アドバイス、メッセージとして残す塾を私は知らない。

 

 

だから私はこの記事を作ったし、困っている学生の手助けをしようと思っている。具体的な勉強の仕方、添削などはツイッターでお願いしていただけると対応できます。

 

今回はこんな感じで、今多くある、学習塾の話をした。

もしも、あなたが自分の子供、もしくはあなた自身が学習塾に通おうとしているのであれば、少し考えてみると、道は開けるだろう。

 

では、ありがとうございました。